オープンストリートマップに四条通の地図があります。
四条通(しじょうどおり[1])は京都市の主要な東西の通りの一つ。平安京の四条大路にあたる。
東は祇園の東大路通、八坂神社の石段下から、西は松尾大社までである。
概要
祇園から松尾大社までの全区間が、主要地方道である京都市道186号嵐山祇園線となっている。四条通東端の祇園石段下から右京区の三菱自動車京都工場付近(梅津段町交差点の東側数十mまで)は4車線道路となっており、そこから西側は2車線道路になる。
祇園から四条烏丸まで、四条河原町交差点を中心に京都最大の繁華街を形成している。四条室町が鉾の辻と呼ばれて下京の中心と見なされるなど、古くから主要な通りとして京都の東西の中心軸である。通行量が多いため、度々渋滞が発生する。なお山鉾巡行が行なわれる四条烏丸交差点 - 四条河原町交差点間の信号機は、山鉾の接触を防ぐために容易に折り曲げが出来る構造となっている[2]。
四条通の多くの場所からは、通りの先の東に東山、反対方向の西に松尾山と、両端に緑の山が見えどこにいても盆地を感じさせる京都らしい風景を見ることができる。
四条河原町から西大路四条にかけては地下を阪急京都本線が走る。(烏丸駅 - 京都河原町駅間には地下道も通っている。)
歴史
明治末期から大正初期にかけての京都市三大事業によって東大路通から大宮通まで、その後の大正 - 昭和初期の都市計画事業(京都市区改正設計)によって西は西大路通までが拡幅され、京都市電(四条線)が敷設された。
2007年に京都市は、川端通から烏丸通間においてマイカーを禁止し、公共交通機関だけが走れる「トランジットモール」とする構想を発表した。実際の規制を試す社会実験が同年10月中旬に行われた。
東大路通から烏丸通までは路上喫煙等禁止区域である。
歩道拡幅事業
2012年、市の都市計画審議会で川端通から烏丸通間は歩道を拡張し、車道を片側2車線から1車線に減少させることを決定した。これは四条繁栄会商店街振興組合(以下「四条繁栄会」)が京都市に要望し、京都市がこの案に賛成した形である。市ではこの四条通の車線減少を中心とした「歩くまち京都」事業を推進しており、29億円の総事業費を計上している。
この取り組みは、既にある車道幅を狭めることで歩道の快適さを生み出そうという、大都市の中心部では異例の試みとして注目された[3]。
なお、今回の車線減少の恩恵を受けない四条繁栄会以外の周辺地域からは反対意見が出されたほか、昭和時代に阪急が大宮から河原町駅まで延伸工事を行った際、四条繁栄会が烏丸 - 河原町間の地下商店街設置に対して反対していた(地下には商業施設の無い通路が設置された)一方で、後になって地上の人通りが多くなったことを理由に歩道の拡幅を市に働きかけるのはマッチポンプではないかとの意見もある[4][5]。
2014年の暮れから1車線化への縮小工事が始まり、2015年10月に完了した。当初、京都市の予想が外れ大きな渋滞が度々発生するようになり、市営バスの利用者や市民らから市に苦情が寄せられた[6][7]。
2019年時点で、工事前と比較すると通行車両の総数がおよそ4割減少、周辺道路でも1 - 2割減少した。結果的に「車で四条通に近づかないほうがいい」という印象をドライバーに与えたことも交通量減少の要因に挙げられている。市は同時に、パークアンドライド駐車場を整備するなどの取り組みを行っている[8]。結果的に、四条通の毎月の歩行者数は拡張前より2割程度アップ、沿道の商店での消費額も増加、地価も上昇した[9]。
沿道の主な施設・名所
- 周辺施設
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四条通東端の八坂神社
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花見小路通南側の花見小路通
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四条大橋東詰の南座
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先斗町通/西石垣通の先斗町
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四条通西端の松尾大社
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梅宮大社
沿道の鉄道駅
脚注
[脚注の使い方]
- ^ 京都市内の通りの名称は「通」となっていて「り」を送らない。例外として道路標識では「通り」として送る表記を採用しているが、印刷資料で送るものは極めて珍しい。京都市内の通り#表記の差異参照
- ^ KBS京都「祇園祭」
- ^ “京都・四条通、人に優しく 関西は今”. 日本経済新聞 (2014年3月8日). 2021年7月24日閲覧。
- ^ どないする?京都(1)四条通1車線化:朝日新聞デジタル
- ^ 毎日放送Voice2011/12/19放送
- ^ 京都・四条通、道路工事で渋滞慢性化 観光客「歩いた方が早い」:京都新聞2015年4月2日
- ^ 京都・四条通:「まいった」予想外れ大渋滞:毎日新聞2015年5月1日
- ^ “広がる「車線削減・歩道拡大」の流れ 効果あったのか? 先駆者「京都」の結果と狙いは”. 乗りものニュース. 2021年6月26日閲覧。
- ^ 藤井聡 (2017年12月28日). “クルマを捨ててこそ地方は甦る”. 日刊ゲンダイデジタル. 2024年3月20日閲覧。
関連項目
外部リンク
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- 板櫃川 水辺の楽校
- 景観に配慮したアルミニウム合金製橋梁用ビーム型防護柵アスレール
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2013 | 最優秀賞 | |
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- 川内川激甚災害対策特別緊急事業(虎居地区及び推込分水路・曽木の滝分水路)
- 長崎港松が枝国際観光船埠頭
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2016 | 最優秀賞 | - 太田川大橋
- 白糸ノ滝 滝つぼ周辺環境整備
- 天神川水門
- 上西郷川 里川の再生
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2019 | 最優秀賞 | - 津和野川・名賀川河川災害復旧助成事業名賀川工区
- 女川駅前シンボル空間 / 女川町震災復興事業
- 花園町通り
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2020 | 最優秀賞 | - 山国川床上浸水対策特別緊急事業
- 東京駅丸の内駅前広場及び行幸通り整備(東京駅丸の内駅舎から皇居に至る一体的な都市空間整備)
- 東部丘陵線—Linimo—
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優秀賞 | - 勘六橋
- 京都市 四条通歩道拡幅事業 / 歩いて楽しいまちなか戦略事業
- 瀬の再生と土木遺産の再現 八の字堰
- 虎渓用水広場
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奨励賞 | - 大分 昭和通り・交差点四隅広場
- 百間川分流部改築事業
- 高山駅前広場及び自由通路
- 奈義町多世代交流広場 ナギテラス
- 浅野川四橋の景観照明
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2021 | 最優秀賞 | |
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奨励賞 | - さくらみらい橋
- 水木しげるロードリニューアル事業
- 線路敷ボードウォーク広場
- 松原市民松原図書館
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2022 | 最優秀賞 | - 川原川・川原川公園
- 白川河川激甚災害対策特別緊急事業(龍神橋〜小磧橋区間)
- アクリエひめじ及びキャスティ21公園
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優秀賞 | - 熊本城特別見学通路
- 利賀大橋
- 星野川災害復旧助成事業 宮ケ原工区
- 宇治川塔の島地区石積護岸と周辺施設群
- 気仙沼内湾ウォーターフロント
- 吉里吉里地区復興まちづくり
- 﨑津・今富の文化的景観整備
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奨励賞 | - 遠賀川多自然魚道公園
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- 敦賀駅交流施設「オルパーク」 / 駅前広場
- やまだばし思い出テラス
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- 福岡市立平尾霊園合葬式墓所 山の合葬式墓所 / 山の広場
- 柳川市民文化会館周辺の掘割景観デザイン
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2023 | 最優秀賞 | - さいき城山桜ホール・大手前地区
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奨励賞 | - 竹芝デッキ 港歩行者専用道第8号線
- 長久手市公園西駅1号公園
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