大野和士

大野 和士
文化功労者顕彰に際して
公表された肖像写真
基本情報
出生名 大野 和士
生誕 (1960-03-04) 1960年3月4日(64歳)
日本の旗 東京都
出身地 日本の旗 日本
学歴 東京芸術大学音楽学部卒業
ジャンル クラシック音楽
職業 指揮者
担当楽器 指揮
公式サイト KAZUSHI ONO 指揮者 大野和士
ウィキポータル クラシック音楽
ポータル クラシック音楽

大野 和士(おおの かずし、1960年3月4日 - )は、日本指揮者新国立劇場オペラ芸術監督公益財団法人東京都交響楽団音楽監督バルセロナ交響楽団音楽監督、公益財団法人東京フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者文化功労者。2022年9月、ブリュッセル・フィルハーモニック音楽監督に就任。

ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督、財団法人東京フィルハーモニー交響楽団常任指揮者、カールスルーエ・バーデン州立歌劇場音楽総監督ベルギー王立歌劇場音楽監督、フランス国立リヨン歌劇場首席指揮者などを歴任した。

来歴

生い立ち

東京都生まれ。幼少期から音楽好きで、幼稚園の卒園文集には将来の職業に指揮者と書いていた[1]。小学生の頃に神奈川県横浜市へ移住[1]神奈川県立湘南高等学校を経て、東京芸術大学指揮科に入学。ピアノ・作曲を安藤久義、指揮を遠藤雅古に師事。大学在学中、20歳のときにテレビ番組「オーケストラがやってきた」(TBS)の企画で専属指揮者募集のオーディションがあり、デリック・イノウエ金洪才のふたりとともに専属指揮者に選ばれ、初めてプロフェッショナルのオーケストラ、新日本フィルハーモニー交響楽団を指揮する。番組専属指揮者としての活動は2年間ほど続いたが、その後自然消滅する。大学卒業後、25歳の時欧州に渡り、1986年9月よりバイエルン国立歌劇場サヴァリッシュパターネに師事[2]

指揮者として

1987年、アルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮者コンクールで優勝。1988年マタチッチもシェフを務めたクロアチアの首都にある名門ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者に就任、程なくして音楽監督も兼務して1996年まで在任した。

1996年 - 2002年にはカールスルーエ・バーデン州立歌劇場の音楽総監督、2002年 - 2008年にはベルギー王立歌劇場(モネ劇場)の音楽監督を務めた。2008年からは、音楽監督が空席であったフランス国立リヨン歌劇場において、首席指揮者として活躍を始めた。

2007年9月29日ヴェルディの『アイーダ』を指揮してメトロポリタン歌劇場にデビューした。

2012年、イタリア、パルマ、アルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団首席客演指揮者に就任。

国内では、若杉弘率いる東京都交響楽団で指揮者に任命されたのを皮切りに、1992年から2001年まで東京フィルハーモニー交響楽団の常任指揮者を務め、1995年には「オペラコンチェルタンテ・シリーズ ヒンデミットのオペラ3部作」で文化庁芸術祭大賞受賞[2][3]、現在は桂冠指揮者の称号を得ている。2015年4月より東京都交響楽団の音楽監督、また同年9月よりバルセロナ交響楽団の音楽監督を務めている。

2016年9月1日より新国立劇場オペラの参与に就任し、2018年9月1日より同芸術監督[4]。2022年9月1日よりブリュッセル・フィルハーモニック音楽監督に就任。

家族・親族

妻の大野ゆり子は国際政治を扱うジャーナリストエッセイスト。兄の大野英士はフランス文学者。

受賞歴

栄典

出演

脚注

[脚注の使い方]

出典

  1. ^ a b 田中寛 (2022年10月23日). “この人”. 東京新聞 (中日新聞東京本社): p. 3 
  2. ^ a b c d 片桐卓也「音のクリエイター 大野和士」『音楽の友』第56巻第11号、音楽之友社、1998年11月、113-115頁。 
  3. ^ “文化庁芸術祭賞受賞一覧” (PDF). 文化庁. p. 10. 2018年2月8日閲覧。
  4. ^ “新国立劇場の次期芸術監督予定者に小川絵梨子、大野和士ら”. ステージナタリー. (2016年6月21日). https://natalie.mu/stage/news/191699 2016年6月21日閲覧。 
  5. ^ a b c d “大野和士 - 時事用語事典”. imidas - イミダス (2011年2月). 2023年7月2日閲覧。
  6. ^ “朝日賞 2001-2018年度”. 朝日新聞社. 2023年1月3日閲覧。
  7. ^ “安藤・三宅氏ら7人に文化勲章 ノーベル賞2氏も”. 日本経済新聞 (2010年10月26日). 2023年3月21日閲覧。
  8. ^ “ザ・プレミアム 「ガウディの遺言 〜サグラダ・ファミリア100年の夢〜」”. NHK (2021年11月2日). 2021年10月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月30日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • KAZUSHI ONO - OFFICIAL WEB SITE
  • AMATI
  • 指揮者 大野和士 最新情報(ファンサイト) 1999年1月29日以降の公演記録、1990年以降のCD・DVDリスト、大野のメッセージ
  • Maestro Arts (英語)
先代
パヴレ・デシュパリ
ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団
音楽監督
1988 - 1996
次代
アレクサンダー・ラハバリ
先代
尾高忠明
東京フィルハーモニー交響楽団
常任指揮者
1992 - 1999
次代
新星日本交響楽団と合併し新生「東京フィルハーモニー交響楽団」へ移行
チョン・ミョンフン
スペシャル・アーティスティック・アドヴァイザー
先代
ギュンター・ノイホルト
バーデン州立劇場
音楽監督
1996 - 2002
次代
アントニー・ブラモル
先代
アントニオ・パッパーノ
ベルギー王立歌劇場
音楽監督
2002 - 2008
次代
Bert van den Akker

ダニエーレ・ルスティオーニ

 
第一部(美術)
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第三部(音楽・演劇・舞踊)
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歌舞伎
  • 1951: 三代目中村時蔵
  • 1952: 二代目市川猿之助
  • 1953: 三代目市川寿海
  • 1954: 三代目阪東寿三郎
  • 1956: 三代目市川左団次
  • 1962: 六代目中村歌右衛門
  • 1966: 七代目尾上梅幸・八代目坂東三津五郎
  • 1969: 十七代目中村勘三郎
  • 1970: 二代目中村鴈治郎
  • 1972: 十三代目片岡仁左衛門
  • 1974: 八代目松本幸四郎
  • 1975: 七代目中村芝翫
  • 1981: 四代目中村雀右衛門
  • 1982: 三代目實川延若
  • 1984: 十七代目市村羽左衛門
  • 1985: 二代目中村吉右衛門
  • 1986: 二代目中村扇雀
  • 1987: 五代目中村富十郎・七代目尾上菊五郎
  • 1988: 片岡孝夫
  • 1989: 十二代目市川団十郎
  • 1990: 八代目中村福助
  • 1991: 九代目坂東三津五郎
  • 1993: 五代目中村松江
  • 1996: 二代目中村又五郎
  • 1999: 五代目中村勘九郎
  • 2001: 六代目沢村田之助
  • 2005: 九代目中村福助
  • 2006: 十代目坂東三津五郎
  • 2007: 五代目中村翫雀
  • 2008: 五代目中村時蔵・五代目中村芝雀
  • 2011: 三代目中村橋之助
  • 2016: 五代目中村歌六・五代目坂東玉三郎
  • 2017: 四代目市川左團次
  • 2018: 三代目中村扇雀
  • 2020: 十代目松本幸四郎
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太字は恩賜賞受賞者。名跡は受賞時のもの。表記揺れによる混乱を避けるため漢字は便宜上すべて新字体に統一した。
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