ボーシャン氏のバレエのメロディーに付した詩

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ボーシャン氏のバレエのメロディーに付した詩』(仏語原題: Vers sur un air de ballet de M.de Beauchamp )は、モリエールによる。制作年不明。

内容[1]

まばゆいばかりの優雅さであなたの美貌は輝く。
薔薇か百合かと見まがうフィリスたちも、
美しいあなたの前では色を失う。
頭がよくて、人当たりもよい。
立ち姿は息をのむ美しさ。
すべてがあなたのもの。
マルキーズ、だから、私がお仕えするのを見ても驚かないで。
あなたほどの魅力のない女性にお仕えするものもあるのですから。

成立過程

題名にある『ボーシャン氏( Monsieur de Beauchamp )』とは、ピエール・ボーシャンのことである。ボーシャンは舞踊家、振付師、作曲家をこなすなど、多才な芸術家であった。モリエールは彼とともに『はた迷惑な人たち』、『強制結婚』、『町人貴族』、『豪勢な恋人たち』、『プシシェ』、『病は気から』の6作品を制作している[2]

この詩は1668年に刊行された詞華集に収録されていることのみがわかっているが、制作年月日、ならびにどのようなメロディーに乗せて歌われたのかはわからない。この詩に登場する「マルキーズ」とはモリエール劇団の看板女優であったマルキーズ・デュ・パルクのことであろう[2]

脚注

  1. ^ モリエール全集6, P.244, ロジェ・ギシュメール他編, 臨川書店, 2001年刊行, 同ページから引用
  2. ^ a b モリエール全集6,P.244
戯曲
1645年? 飛び医者 1650年? ル・バルブイエの嫉妬 1655年 粗忽者 1656年 恋人の喧嘩 1658年 恋する医者 1659年 才女気取り
1660年 スガナレル 1661年 ドン・ガルシ・ド・ナヴァール 1661年 亭主学校 1661年 はた迷惑な人たち 1662年 女房学校 1663年 グロ=ルネの嫉妬
1663年 女房学校批判 1663年 ヴェルサイユ即興劇 1664年 強制結婚 1664年 ぼうやのグロ=ルネ 1664年 エリード姫 1664年 タルチュフ
1665年 ドン・ジュアン 1665年 恋は医者 1666年 人間嫌い 1666年 いやいやながら医者にされ 1666年 メリセルト 1667年 パストラル・コミック
1667年 シチリア人 1668年 アンフィトリオン 1668年 ジョルジュ・ダンダン 1668年 守銭奴 1669年 プルソニャック氏 1670年 豪勢な恋人たち
1670年 町人貴族 1671年 プシシェ 1671年 スカパンの悪だくみ 1671年 エスカルバニャス伯爵夫人 1672年 女学者 1673年 病は気から
詩とソネ
1655年 相容れないものたちのバレエ 1655年 クリスチーヌ・ド・フランスに捧げる歌
1663年 国王陛下に捧げる感謝の詩 1664年 ご令息の死に際してラ・モット・ル・ヴァイエへ捧げるソネ
1665年 ノートルダム慈善信心協会の設立を記念する版画に付した詩 1668年 フランシュ=コンテを統治下に収められた国王陛下に捧げるソネ
1668年? ボーシャン氏のバレエのメロディーに付した詩 1669年 ヴァル・ド・グラース教会の天井画を称える詩
1671年? 美しいメロディーにのせた題韻詩
人物と関連項目
マドレーヌ・ベジャール アルマンド・ベジャール マルキーズ・デュ・パルク カトリーヌ・ド・ブリー ラ・グランジュ ミシェル・バロン ジャン=レオノール・グリマレ
盛名座 モリエール劇団 オテル・ド・ブルゴーニュ座 モリエールの医者諷刺 モリエール (列車)