MARS500

実験を行った施設の図

MARS500とは将来の有人火星飛行の際、宇宙飛行士人体精神にどのような影響が出るのかを研究するためロシアモスクワで行われた実験である[1]

実験は2010年6月、欧州宇宙機関ロシア医学生物学研究所が協力して開始された。実験に参加した6名のクルーは、外部から隔離された模擬宇宙船の中で520日間を過ごし、2011年11月に実験は無事に終了した。実験中には地球と離れて交信する際の遅れなども再現され[2]、火星に降りるシミュレーションも行われた[3]

実験に参加したクルーはロシア人3名、イタリア人、フランス人、中国人各1名の計6人であった。参加したクルーには調査協力費として約300万ルーブルが支払われる[2]

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  1. ^ “火星有人探査のシミュレーション実験「Mars500」が終了”. AstroArts (2011年11月7日). 2011年11月27日閲覧。
  2. ^ a b “計520日間の火星長期閉鎖実験、「マーズ500」始まる”. Sorae.jp (2011年6月4日). 2011年11月27日閲覧。
  3. ^ “人類火星に降り立つ! ただしシミュレーション”. AstroArts (2011年2月15日). 2011年11月27日閲覧。

関連項目

  • 有人火星ミッション計画のリスト(英語版)
構想(21世紀時点)
構想(20世紀時点)
火星閉鎖環境実験
  • MARS500
  • 火星アナログ研究ステーションプログラム(英語版)
    • FMARS(英語版)
    • MDRS(英語版)
    • Euro-MARS(英語版)
    • MARS-Oz(英語版)
  • 北極火星アナログスバールバル遠征(英語版)
  • コンコルディア基地(英語版)
  • HI-SEAS(英語版)
  • NEEMO
支援組織等
  • 火星の洞窟プロジェクト(英語版)
  • 火星研究所(英語版)
  • 火星協会
ハードウェアの概念
その他