2021年ロシアグランプリ

ロシアの旗 2021年ロシアグランプリ
レース詳細
日程 2021年シーズン第15戦
決勝開催日 9月26日
開催地 ソチ・オートドローム
ロシアの旗 ロシア クラスノダール地方 ソチ 
コース長 5.848km
レース距離 53周(309.745km)
決勝日天候 晴れのち雨
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:41.993
ファステストラップ
ドライバー イギリスの旗 ランド・ノリス
タイム 1:37.423(39周目)
決勝順位
優勝
2位
3位

2021年ロシアグランプリ: 2021 Russian Grand Prix)は、2021年のF1世界選手権第15戦として、2021年9月26日ソチ・オートドロームで開催された。

正式名称は「Formula 1 VTB Russian Grand Prix 2021[1]

背景

レース前のチャンピオンシップ順位
ドライバーズタイトルはマックス・フェルスタッペンルイス・ハミルトンが接触し共にリタイアしたが、予選レースで2ポイント獲得していたフェルスタッペンが差を広げている。コンストラクターズタイトルはバルテリ・ボッタスが予選レースと決勝で18ポイント獲得し、レッドブルとの差を18ポイントまで広げた[2]
タイヤ
本レースでピレリが持ち込むドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C3、ミディアム(黄):C4、ソフト(赤):C5のソフト寄りの組み合わせ[3]
その他

エントリーリスト

レギュラーシートについては前戦イタリアGPから変更なし。

エントリーリスト
チーム No. ドライバー コンストラクター シャシー パワーユニット
ドイツの旗 メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワンチーム 44 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン メルセデス W12Eパフォーマンス M12Eパフォーマンス
77 フィンランドの旗 バルテリ・ボッタス
オーストリアの旗 レッドブル・レーシング・ホンダ 33 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン レッドブル RB16B RA621H
11 メキシコの旗 セルジオ・ペレス
イギリスの旗 マクラーレンF1チーム 3 オーストラリアの旗 ダニエル・リカルド マクラーレン MCL35M M12Eパフォーマンス
4 イギリスの旗 ランド・ノリス
イギリスの旗 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム 18 カナダの旗 ランス・ストロール アストンマーティン AMR21 M12Eパフォーマンス
5 ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル
フランスの旗 アルピーヌF1チーム 14 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ A521 E-Tech 20B
31 フランスの旗 エステバン・オコン
イタリアの旗 スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ1 16 モナコの旗 シャルル・ルクレール フェラーリ SF21 065/6
55 スペインの旗 カルロス・サインツ
イタリアの旗 スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ 22 日本の旗 角田裕毅 アルファタウリ AT02 RA621H
10 フランスの旗 ピエール・ガスリー
スイスの旗 アルファロメオ・レーシング・オーレン 7 フィンランドの旗 キミ・ライコネン アルファロメオ C41 065/6
99 イタリアの旗 アントニオ・ジョヴィナッツィ
アメリカ合衆国の旗 ウラルカリ・ハースF1チーム 9 ロシア自動車連盟 ニキータ・マゼピン ハース VF-21 065/6
47 ドイツの旗 ミック・シューマッハ
イギリスの旗 ウィリアムズ・レーシング 63 イギリスの旗 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ FW43B M12Eパフォーマンス
6 カナダの旗 ニコラス・ラティフィ
ソース:[6]
  • ^1 – ロシアはEU加盟国ではないため、チーム名が第6戦以前のものへ変更された[7][8]

フリー走行

FP1[9]
9月24日 11:30 MSK(UTC+3)
トップはバルテリ・ボッタス、2位にルイス・ハミルトンが続きメルセデスの1-2となり、3番手にはマックス・フェルスタッペンが入った。2日目が雨となる予報から各車はロングランを重視したセッションとなった。
FP2[10]
9月24日 15:00 MSK(UTC+3)
トップはボッタス、2位にハミルトン、3位にはピエール・ガスリーが入った。途中、アントニオ・ジョビナッツィがターン8で姿勢を乱しバリアにリアからヒット。自走でピットを目指したことによりコース上にデブリをまき散らした。これによりバリアの修復とデブリの回収でセッションが9分中断した。
FP3[11]
9月25日 12:00 MSK(UTC+3)
雨によりセッション開始11分前に中止が発表された。

予選

9月25日 15:00 MSK(UTC+3)(文章の出典[12]

ポールはランド・ノリスで自身初、マクラーレンが獲得したのは2012年以来9年ぶり[注 1]。2番手にカルロス・サインツ、3番手にジョージ・ラッセルとなった。選手権を争うマックス・フェルスタッペンは、PU交換により最後尾からのスタートが決まっていたためインスタレーションラップのみで20番手で終え、ルイス・ハミルトンは度重なるミスによりタイムを上げられず4番手となった。

予選結果

順位 No. ドライバー コンストラクター Q1 Q2 Q3 Grid
1 4 イギリスの旗 ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 1:47.238 1:45.827 1:41.993 1
2 55 スペインの旗 カルロス・サインツ フェラーリ 1:47.924 1:46.521 1:42.510 2
3 63 イギリスの旗 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ-メルセデス 1:48.303 1:46.435 1:42.983 3
4 44 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:45.992 1:45.129 1:44.050 4
5 3 オーストラリアの旗 ダニエル・リカルド マクラーレン-メルセデス 1:48.345 1:46.361 1:44.156 5
6 14 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ-ルノー 1:47.877 1:45.514 1:44.204 6
7 77 フィンランドの旗 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:46.396 1:45.306 1:44.710 163
8 16 カナダの旗 ランス・ストロール アストンマーティン-メルセデス 1:48.322 1:46.360 1:44.956 7
9 11 メキシコの旗 セルジオ・ペレス レッドブル-ホンダ 1:46.455 1:45.834 1:45.337 8
10 31 フランスの旗 エステバン・オコン アルピーヌ-ルノー 1:48.099 1:46.070 1:45.865 9
11 5 ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル アストンマーティン-メルセデス 1:47.205 1:46.573 10
12 10 フランスの旗 ピエール・ガスリー アルファタウリ-ホンダ 1:47.828 1:46.641 11
13 22 日本の旗 角田裕毅 アルファタウリ-ホンダ 1:48.854 1:46.751 12
14 6 カナダの旗 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ-メルセデス 1:48.252 No Time 182
15 16 モナコの旗 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:48.470 No Time 192
16 7 フィンランドの旗 キミ・ライコネン アルファロメオ-フェラーリ 1:49.586 13
17 47 ドイツの旗 ミック・シューマッハ ハース-フェラーリ 1:49.830 14
18 99 イタリアの旗 アントニオ・ジョヴィナッツィ アルファロメオ-フェラーリ 1:53.023 174
19 9 ロシア自動車連盟 ニキータ・マゼピン ハース-フェラーリ 1:53.764 15
20 33 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダ No Time 2012
107% time: 1:53.4115
ソース:[13][14]
追記
  • ^1 – フェルスタッペンは前戦の接触事故のペナルティにより3グリッドの降格[15]
  • ^2 – ルクレール、フェルスタッペン、ラティフィは追加のパワーユニットを使用したため最後尾からのスタートとなる[16]
  • ^3 – ボッタスは追加のパワーユニットを使用したため15グリッド降格のペナルティ[16]
  • ^4 – ジョビナッツィは予定外のギアボックス交換により5グリッド降格のペナルティ[17]
  • ^5 – ウェット宣言下の予選では107%ルールは適用されない[18]


決勝

9月26日 15:00 MSK(UTC+3)(文章の出典[19]

優勝はルイス・ハミルトンで通算100勝を達成。2位には最後尾スタートのマックス・フェルスタッペン、3位にカルロス・サインツとなった。 レースの大半をリードしていたのはランド・ノリスだったが、最終盤に降り出した雨により後退、7位でレースを終えた。

レース結果

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 Grid Pts.
1 44 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン メルセデス 53 1:30:41.001 4 25
2 33 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダ 53 +53.271 20 18
3 55 スペインの旗 カルロス・サインツ フェラーリ 53 +62.475 2 15
4 3 オーストラリアの旗 ダニエル・リカルド マクラーレン-メルセデス 53 +65.607 5 12
5 77 フィンランドの旗 バルテリ・ボッタス メルセデス 53 +67.533 16 10
6 14 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ-ルノー 53 +81.321 6 8
7 4 イギリスの旗 ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 53 +87.224 1 7FL
8 7 フィンランドの旗 キミ・ライコネン アルファロメオ-フェラーリ 53 +88.955 13 4
9 11 メキシコの旗 セルジオ・ペレス レッドブル-ホンダ 53 +90.076 8 2
10 63 イギリスの旗 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ-メルセデス 53 +100.551 3 1
11 18 カナダの旗 ランス・ストロール アストンマーティン-メルセデス 53 +116.1981 7
12 5 ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル アストンマーティン-メルセデス 52 +1 Lap 10
13 10 フランスの旗 ピエール・ガスリー アルファタウリ-ホンダ 52 +1 Lap 11
14 31 フランスの旗 エステバン・オコン アルピーヌ-ルノー 52 +1 Lap 9
15 16 モナコの旗 シャルル・ルクレール フェラーリ 52 +1 Lap 19
16 99 イタリアの旗 アントニオ・ジョヴィナッツィ アルファロメオ-フェラーリ 52 +1 Lap 17
17 22 日本の旗 角田裕毅 アルファタウリ-ホンダ 52 +1 Lap 12
18 9 ロシア自動車連盟 ニキータ・マゼピン ハース-フェラーリ 51 +2 Laps 15
19 6 カナダの旗 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ-メルセデス 47 アクシデント・ダメージ 18
Ret 47 ドイツの旗 ミック・シューマッハ ハース-フェラーリ 32 ハイドロリクス 14
ソース:[20][21][22]

追記

  • ^FL - ファステストラップの1点を含む
  • ^1 - ストロールは他車と接触したため10秒のタイムペナルティ[23]

第15戦終了時点のランキング

ドライバーズ・チャンピオンシップ
順位 ドライバー ポイント
1 1 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン 246.5
1 2 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン 244.5
3 フィンランドの旗 バルテリ・ボッタス 151
4 イギリスの旗 ランド・ノリス 139
5 メキシコの旗 セルジオ・ペレス 120
ソース:[24]
コンストラクターズ・チャンピオンシップ
順位 コンストラクター ポイント
1 ドイツの旗 メルセデス 397.5
2 オーストリアの旗 レッドブル-ホンダ 364.5
3 イギリスの旗 マクラーレン-メルセデス 234
4 イタリアの旗 フェラーリ 216.5
5 フランスの旗 アルピーヌ 103
ソース:[24]

DHLファステストラップアワード
順位 ドライバー 獲得数
1 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン 4
2 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン 4
3 フィンランドの旗 バルテリ・ボッタス 2
4 メキシコの旗 セルジオ・ペレス 1
5 フランスの旗 ピエール・ガスリー 1
ソース:[25]

  • :いずれもトップ5まで掲載。
  • :ファストテストラップアワードは同数の場合、カウントバック方式がとられている。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

出典

  1. ^ “Russian Grand Prix 2021 - F1 Race”. The Official F1 Website. 2020年9月15日閲覧。
  2. ^ “【ポイントランキング】F1第14戦イタリアGP終了時点”. auto sport Web (2021年9月13日). 2021年9月24日閲覧。
  3. ^ “ピレリ、2021年シーズンの各F1グランプリに持ち込むタイヤコンパウンドを一挙発表”. jp motorsport.com (2021年2月19日). 2021年9月24日閲覧。
  4. ^ “アストンマーチンF1、オプション行使でベッテルとの契約を延長「チームにとっての大きな財産」2022年もラインナップを継続”. Formula1-Data (2021年9月16日). 2021年9月23日閲覧。
  5. ^ “ハースF1、2022年もミック・シューマッハとニキータ・マゼピンのラインナップを継続”. Formula1-Data (2021年9月23日). 2021年9月24日閲覧。
  6. ^ 『F1速報 2021年9月16日号 2021年 第12戦 ベルギーGP号』株式会社三栄、2021年9月2日、73頁。 
  7. ^ “フェラーリ、『ミッション・ウィノウ』ロゴをEU圏のレースで使用せずも、フィリップ・モリスとは関係良好?”. jp motorsport.com (2021年6月24日). 2021年10月7日閲覧。
  8. ^ “2021 Russian Grand Prix - Entry List.pdf” (英語). FIA.com. 2021年10月7日閲覧。
  9. ^ “フェルスタッペン、僅か13周…メルセデスが無敗のソチで1-2発進!角田裕毅「ナーバス」F1ロシアGP《FP1》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2021年9月24日). 2021年10月7日閲覧。
  10. ^ “ボッタス、最速連取で初日締め!フェルスタッペンはPU交換で「決勝用マシン」作りに専念 / F1ロシアGP《FP2》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2021年9月24日). 2021年10月7日閲覧。
  11. ^ “速報:F1ロシアGP、FP3は大雨の影響で中止…予選の扱いはどうなる?”. Formula1-Data (2021年9月24日). 2021年10月7日閲覧。
  12. ^ “ランド・ノリスが”リスク”冒して初PP「自信は…なかった!」ホンダ最上位は9番手ペレス / F1ロシアGP《予選》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2021年9月26日). 2021年10月8日閲覧。
  13. ^ “FORMULA 1 VTB RUSSIAN GRAND PRIX 2021 - QUALIFYING”. Formula 1 (2021年9月25日). 2021年9月27日閲覧。
  14. ^ “FORMULA 1 VTB RUSSIAN GRAND PRIX 2021 - STARTING GRID”. Formula 1 (2021年9月27日). 2021年9月25日閲覧。
  15. ^ “フェルスタッペン、F1ロシアGPで3グリッド降格ペナ…イタリアでのハミルトン接触事故で責任を問われた3つの理由”. Formula1-Data (2021年9月13日). 2021年9月27日閲覧。
  16. ^ a b “【追記】ボッタスがPU交換で17番手に。ルクレール、フェルスタッペンらも降格/2021年F1第15戦ロシアGPグリッド”. auto sport Web (2021年9月26日). 2021年9月27日閲覧。
  17. ^ “全ラップ無線不通のジョビナッツィ、自らインター交換を決断して逆転の8位入賞を飾ったライコネン / Alfa Romeo”. auto sport Web (2021年9月27日). 2021年9月27日閲覧。
  18. ^ “2021_formula_1_sporting_regulations” (英語). p. 39. 2021年9月27日閲覧。
  19. ^ “F1ロシアGP決勝:ハミルトンが前人未到の100勝目! レース大半をリードしたノリスは雨に泣く。角田17位”. jp motorsport.com (2021年9月27日). 2021年10月8日閲覧。
  20. ^ “FORMULA 1 VTB RUSSIAN GRAND PRIX 2021 - RACE RESULT”. Formula 1 (2021年9月26日). 2021年9月28日閲覧。
  21. ^ “FORMULA 1 VTB RUSSIAN GRAND PRIX 2021 - FASTEST LAPS”. Formula 1 (2021年9月26日). 2021年9月28日閲覧。
  22. ^ 『F1速報2021年総集編』株式会社三栄、2021年12月28日、185頁。 
  23. ^ “F1ロシアGP:ピエール・ガスリーへの衝突でランス・ストロールにレース後10秒ペナルティ”. Formula 1 (2021年9月27日). 2021年9月28日閲覧。
  24. ^ a b “2021 Formula One Russian Grand Prix”. motorsportSTATS (2021年9月26日). 2021年9月28日閲覧。
  25. ^ “2021 DHL FASTEST LAP AWARD”. Formula 1 (2021年9月12日). 2021年9月14日閲覧。
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