福原実

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福原 実(ふくはら みのる、1844年11月24日天保15年10月15日) - 1900年(明治33年)9月24日)は、日本の陸軍軍人政治家。最終階級は陸軍少将。貴族院議員、沖縄県知事男爵錦鶏間祗候

経歴

長州藩士・福原政馬の長男として生まれる。戊辰戦争に従軍し、1871年(明治4年)兵部権少丞、兵部省7等出仕を経て、陸軍大佐に任官し陸軍省築造局長となる。築造局副長心得、第4局副長、兼第3局副長、アメリカ出張などを経て、1877年(明治10年)3月から11月まで征討軍団砲兵部長として西南戦争に出征した。砲兵本支廠御用掛、仙台鎮台幕僚参謀長などを歴任し、1878年(明治11年)11月、陸軍少将に進級。仙台鎮台司令長官を勤め、1879年(明治12年)10月、非職となり、1888年(明治21年)12月、予備役に編入された。

その他、元老院議官(1882年12月 - 1887年4月、1888年9月 - 1890年10月)、沖縄県知事(1887年4月 - 1888年9月)、貴族院議員(1890年9月29日[1] - 1900年9月24日[2])を歴任した。1890年(明治23年)10月20日、錦鶏間祗候となる[3]。1900年5月、男爵の爵位を授爵し華族となった。墓所は染井霊園

栄典

親族

脚注

  1. ^ 『官報』第2182号、明治23年10月6日。
  2. ^ 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、10頁。
  3. ^ 『官報』第2195号、明治23年10月22日。
  4. ^ 『官報』第3266号「叙任及辞令」1894年5月22日。
  5. ^ 『官報』号外「授爵叙任及辞令」1900年5月9日。

参考文献

  • 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年。
  • 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
  • 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
  • 福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
  • 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。


日本の爵位
先代
叙爵
男爵
福原(実)家初代
1900年
次代
福原邦樹
沖縄県の旗 沖縄県知事(官選2代:1887-1888)
官選
県令
知事
米軍統治下
沖縄諮詢会委員長
沖縄民政府知事
沖縄群島政府知事
臨時琉球
中央政府行政主席
琉球政府行政主席
公選

本テンプレートにおいては、米軍統治下における諸職についても表記する。

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