川尻徹

川尻 徹(かわじり とおる、1931年昭和6年〉6月7日 - 1993年平成5年〉9月)は、日本の精神科医医学博士東京慈恵会医科大学、1981年)、予言研究家。

人物

東京慈恵会医科大学卒業。国立精神衛生研究所所員、青梅成木台病院院長等を経て、病院コンサルタントなどを手がけた。 精神科医としての研究もあるが(「慢性精神分裂病症候群の病態推移と脳波パターンとの関連について」『東京慈恵会医科大学雑誌』第94巻第5号、1979年、本論は後に博士論文として大学に提出されている)、むしろ独特の予言解釈で知られる。

主張

その他

トンデモ本などを主に収集すると学会の前会長山本弘は著書『トンデモ本の世界』の中で、川尻徹の著書を見てトンデモ本にはまったと書いている。1992年の第1回トンデモ本大賞選考会で『ノストラダムス戦争黙示』『ノストラダムス複合解釈』が第1回日本トンデモ本大賞を受賞し、川尻の元に賞状と粗品を送った。 その後、友人に自身の名前が山本五十六に似てない?と指摘されたため、次の単行本では賞状も山本五十六のメッセージと解読されてしまうのかとドキドキしながら待ったらしいが、そのあと出た著書では特にそれらしき記述はなかったという。

著作

  • 『第三帝国のたそがれ』(自費出版)
  • 『滅亡のシナリオ』祥伝社ノン・ブック ISBN 4396102453
  • 『ノストラダムス 暗号書の謎』二見書房サラブレッドブックス ISBN 4576871137(公称発行部数19.5万部/21万部)
  • 『ノストラダムス メシアの法』二見書房サラブレッドブックス ISBN 4576881086(公称発行部数15万部/15万部)
  • 『ノストラダムス 最後の天啓』二見書房サラブレッドブックス ISBN 4576900676(公称発行部数?/8.5万部)
  • 『ノストラダムス 闇の予言書』二見書房サラブレッドブックス ISBN 4576921088
  • 『ノストラダムス戦争黙示』徳間書店 ISBN 4195045312
  • 『ノストラダムス複合解釈』徳間書店 ISBN 4195047072
  • 『芭蕉隠れキリシタンの暗号』徳間書店 ISBN 4195050413

ここでの公称発行部数は左が「SPA!」1991年3月20日号「ノストラダムス本どれを信じたらいいのか」のデータ、右が日経エンタテインメント!ウェブサイト掲載「これが最も売れている予言書トップ30」[2]のデータを、参考として掲げたものである。

参考文献 

脚注

  1. ^ 旧教団オウム真理教の事件とその動機について
  2. ^ 本誌独自調査 予言書ベストセラーランキング これが最も売れている予言書トップ30(ホームページ版オリジナル)(インターネットアーカイブのミラー)
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受賞作品
  • 第1回『ノストラダムス複合解釈』/『ノストラダムス戦争黙示』(川尻徹)
  • 第2回『植物は警告する』(三上晃
  • 第3回『悪魔最後の陰謀』(小石泉
  • 第4回『アトランティスのミンダ王女 500機のUFO従え「生命の樹」へ』(ヤミリ・キリー)
  • 第5回『世界の支配者は本当にユダヤか』(武田了円)
  • 第6回『発情期ブルマ検査』(松平龍樹
  • 第7回『想造結果』(シャーマン武田)
  • 第8回『異次元の扉』(阿修羅王
  • 第9回『大地からの最終警告』(山下弘道)
  • 第10回『奇想天外SF兵器』(渓由葵夫)
  • 第11回『忍者のラビリンス』(天野仁)
  • 第12回『歯は中枢だった』(村津和正)
  • 第13回『ガチンコ神霊交友録』(塩瀬中乗)
  • 第14回『人類の月面着陸は無かったろう論』(副島隆彦
  • 第15回『量子ファイナンス工学入門』(前田文彬)
  • 第16回『人類の黙示録』(枡谷猛
  • 第17回『富を「引き寄せる」科学的法則』(ウォレス・ワトルズ
  • 第18回『新・知ってはいけない!?』(船瀬俊介
  • 第19回『平和宇宙戦艦が世界を変える』(杉山徹宗
  • 第20回『宇宙人との対話』(大川隆法
  • 第21回『3・11〈人工地震説の根拠〉衝撃検証 本当かデマか』(泉パウロ)
  • 第22回『お城でBL』(みかづき紅月七海ユウリ/春河ミライ小説)
  • 第23回『私たちの道徳 小学五・六先生』(文部科学省
特別賞
特別功労賞
ベスト・オブ・ベスト
  • 『人類の月面着陸は無かったろう論』(副島隆彦
関連カテゴリ
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