四人の復讐

四人の復讐
Four Men and a Prayer
監督 ジョン・フォード
脚本 リチャード・シャーマン
ソニア・レヴィン
ウォルター・フェリス
ウィリアム・フォークナー[1]
原作 デヴィッド・ガース
Four Men and a Prayer
製作 ケネス・マッゴーワン(英語版)
出演者 ロレッタ・ヤング
リチャード・グリーン
音楽 ルイス・シルヴァース(英語版)
撮影 アーネスト・パーマー(英語版)
編集 ルイス・レフラー(英語版)
製作会社 20世紀フォックス
配給 20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗 1938年4月29日
日本の旗 1939年6月
上映時間 85分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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四人の復讐』(よにんのふくしゅう、Four Men and a Prayer)は、1938年アメリカ合衆国サスペンス映画。監督はジョン・フォード、出演はロレッタ・ヤングリチャード・グリーンなど。不名誉除隊処分を受けた上に何者かに殺された元英軍将校の父の汚名をそそぐために4人の息子が活躍する姿を描いた娯楽活劇[2]。原作はデヴィッド・ガースの1937年の小説『Four Men and a Prayer』。

ストーリー

インド駐屯軍のリー大佐は無実の罪で不名誉除隊となり、イギリスに戻ることになる。知らせを受けた4人の息子、ワイアット(ビーノ)、ジェフリー(ボーソン)、クリス(ノージー)、ロドニーは裏に陰謀があると見て、父親と対策を練る。しかし、4兄弟が目を離した隙に、リー大佐は何者かによって自殺に見せかけて殺され、無実を証明する資料が盗まれてしまう。父の名誉を回復するために4人は立ち上がる。事件に関与していると思われる人物に接触するため、ワイアットとロドニーはインドに、クリスは南米に向かう。残ったジェフリーは父の無実を証明できるという父の元部下ドレイクと会うことになっていたが、証言を得る前に何者かによってドレイクが殺されてしまう。

ジェフリーがクリスと合流するために南米に向かうと、そこには恋人リンがいた。事件の関係者と見られる父のかつての部下ラブランド大尉と現地の革命家トーレス、地元の富豪ファノイらと偶然にも知り合いだったリンのつてを使い、ジェフリーとクリスは彼らに接近する。しかし、トーレスは逮捕されて処刑、また真犯人を白状しようとしたラブランドも何者かによって射殺されてしまう。

そんな中、事件の裏には武器の密売が絡んでいること、そして事件を裏で操っているのはアトラス兵器会社で、その社長がリンの父親であることが判明する。4兄弟はリンの父親が旅行で滞在中のアレクサンドリアに集まる。そして父親の罪を確かめたいというリンのはからいで4兄弟はリンの父親と対決する。しかし、アトラス社は実質的にファノイらが経営しており、リンの父親は名前だけの社長であることが判明する。

真の仇がファノイだと分かった4兄弟は、船で逃げようとするファノイを追って、泳いで船に侵入する。ファノイに詰め寄った4兄弟は、ロドニーがファノイに撃たれてかすり傷を負ったものの、ファノイに事件の真相を白状させ、告白書に署名させることに成功する。

ようやく父の名誉は回復された。王から亡き父に授与された勲章を手にした4兄弟をリンが迎え、5人は並んで宮殿を後にする。

キャスト

エピソード

主演のリチャード・グリーンは本作が実質的な映画デビュー作である(1934年のイギリスのミュージカル映画『Sing As We Go』にエキストラレベルの端役で出演したことはある)。ロンドンの舞台に出演しているところをアレクサンダー・コルダダリル・F・ザナックに見出され、20世紀フォックスが当時のMGMのスター、ロバート・テイラーに対抗する期待の新人として大抜擢した。結果としてこの映画で多くの女性ファンを獲得し、アイドルスター (matinee idol) として絶大な人気を博した。

実年齢では三男ノージー役のデヴィッド・ニーヴンが次男ボーソン役のリチャード・グリーンより8歳も上であるため、字幕によってはボーソンをノージーの弟としている場合もある。なお、四男ロドニーを演じたウィリアム・ヘンリーの方がリチャード・グリーンよりも実年齢が上であり、4兄弟を演じた中ではリチャード・グリーンが最年少である。

出典

  1. ^ クレジットなし。“Four Men and a Prayer (1938) - Full cast and crew” (英語). IMDb. 2012年4月26日閲覧。
  2. ^ “四人の復讐”. WOWOW. 2021年8月10日閲覧。

外部リンク

ジョン・フォードのフィルモグラフィ
1910年代
1920年代
  • A街の貴公子
  • 二十九号室
  • 西方の勇者
  • 野人の勇
  • The Big Punch
  • 熱血の焔
  • 疾風の如く
  • 吹雪の道
  • 雷電児
  • 百発百中
  • ジャッキー
  • 嘆くな乙女
  • 銀色の翼 (エドウィン・カリューと共同)
  • 村の鍛冶屋
  • The Face on the Bar-Room Floor
  • Three Jumps Ahead
  • 侠骨カービー
  • 意気天に沖す
  • 豪雨の一夜
  • アイアン・ホース
  • オーロラの彼方
  • Lightnin'
  • 香も高きケンタッキー
  • サンキュー
  • 雪辱の大決戦
  • 誉れの一番乗
  • 三悪人
  • Upstream
  • 四人の息子
  • ナポレオンと理髪師
  • 名物三羽烏
  • 黒時計聯隊
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
テレビ
  • Fireside Theater (1949)
  • The Bamboo Cross (1955)
  • Screen Director's Playhouse (1955)
  • Wagon Train (1957-1965)
製作
  • アイアン・ホース (1924)
  • 青鷲 (1926)
  • マザー・マクリー (1928)
  • 血涙の志士 (1928)
  • 赤毛布恋の渦巻 (1928)
  • 最敬礼 (1929)
  • 肉体 (1932)
  • マルコ・ポーロの冒険 (1938)
  • 若き日のキャシディ (1965)
ドキュメンタリー
  • Torpedo Squadron
  • Sex Hygiene (1942)
  • ミッドウェイ海戦 (1942)
  • 真珠湾攻撃 (1943)
  • We Sail at Midnight (1943)
  • This Is Korea! (1951)
  • Korea (1959)
  • Chesty: A Tribute to a Legend (1976)
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