令和4年台風第2号

台風第2号 (MEGI)
トロピカル・ストームSSHWS
衛星画像 (4月10日2時)
衛星画像 (4月10日2時)
発生期間 2022年4月10日3時 - 2022年4月11日3時
寿命 1日(24時間)[1]
最低気圧 996 hPa
最大風速
(日気象庁解析)
20m/s (40kt)
最大風速
米海軍解析)
40 kt
被害総額 57億9313万円
死傷者数 死者214人
被害地域 フィリピンの旗 フィリピン
プロジェクト : 気象と気候/災害
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令和4年台風第2号(れいわ4ねんたいふうだい2ごう)は、2022年4月10日に発生した台風である。フィリピンに甚大な被害をもたらした。

概要

台風2号の進路図

台風2号はフィリピンのすぐ東で発生した台風である。[2]北西にゆっくりと進んだのち、レイテ湾でほとんど停滞。

4月11日3時に熱帯低気圧に降格した。[3]

台風のスピードがかなり遅かったため、レイテ湾付近では荒天が長時間続いた。フィリピン中部は大雨となり、最終的に214人が死亡、132人が行方不明となり、8人が負傷した。[4]

名称

この台風は台風番号の基準に基づき令和4年台風第2号と呼ばれている。

一方、台風2号のアジア名「メーギー(Megi)」は大韓民国が提案した名称で、なまずに由来している。[5]

また台風は、熱帯低気圧の段階からフィリピン責任地域(PAR)に入っており、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)はフィリピン名「アガトン(Agaton)」を付与している。[6]

台風の動き

4月8日に発生した熱帯擾乱が9日3時に熱帯低気圧に発達[7]し、10日3時に台風に発達した。[8]

JTWCは9日3時に熱帯低気圧形成警報(TCFA)を発し同日12時には熱帯低気圧番号03Wを付番した。

台風は発生当初から台風1号との藤原の効果によって北上ができず、フィリピンのすぐ東をゆっくりと北西進した。台風としてはあまり発達せず(最低気圧996hPa)熱帯低気圧に降格した。

被害

大規模な地滑り

被害のほとんどはビサヤ地方に集中しており、豪雨・鉄砲水・強風により広範囲で洪水と地滑りが発生した。

また、被害を受けた地域のほとんどは4か月前に令和3年台風第22号によって被害を受けていた。

4月10日にはセブ島で船が転覆した(船は後に沈没)。[9]

船の転覆時、船内に乗客はおらず乗組員も無事であった。

当初死者は224人と発表されていたが、これは遺体の一部が重複していたためである。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ デジタル台風:台風202202号(MEGI)- 総合情報(気圧・経路図) - 国立情報学研究所(北本朝展)
  2. ^ “2022年台風2号(メーギー・MEGI)進路図”. 2023年3月19日閲覧。
  3. ^ “台風2号 熱帯低気圧に変わりました”. 2023年3月19日閲覧。
  4. ^ “フィリピン 台風2号停滞で土砂崩れや洪水相次ぐ”. 2023年3月19日閲覧。
  5. ^ 気象庁. “台風の番号とアジア名の付け方”. 2023年3月19日閲覧。
  6. ^ “フィリピンの台風の名前|フィリピン国内では独自の台風名称を使用”. 2023年3月19日閲覧。
  7. ^ “台風2号の確定値”. 2023年3月19日閲覧。
  8. ^ “台風2号「メーギー」発生 ダブル台風の動向に注意”. 2023年3月19日閲覧。
  9. ^ “Passenger vessel sinks while docked at Cebu port due to Agaton”. 2023年3月19日閲覧。

外部リンク

  • デジタル台風:台風202202号(MEGI)- 総合情報(気圧・経路図) - 国立情報学研究所(北本朝展)
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