ビンブラスチン

曖昧さ回避 この項目では、抗がん剤の一種としてのVBLについて説明しています。フランス軍の軽装甲4WDとしてのVBLについては「VBL装甲車」をご覧ください。
曖昧さ回避 ビンクリスチン」とは異なります。
ビンブラスチン
IUPAC命名法による物質名
  • dimethyl (2β,3β,4β,5α,12β,19α)-15-[(5S,9S)-5-ethyl-5-hydroxy-9-(methoxycarbonyl)-1,4,5,6,7,8,9,10-octahydro-2H-3,7-methanoazacycloundecino[5,4-b]indol- 9-yl]-3-hydroxy-16-methoxy-1-methyl-6,7-didehydroaspidospermidine-3,4-dicarboxylate
臨床データ
Drugs.com monograph
MedlinePlus a682848
胎児危険度分類
  • AU: D
  • US: D
法的規制
投与経路 点滴静脈注射
薬物動態データ
生物学的利用能n/a
代謝Hepatic (CYP3A4-mediated)
半減期24.8 hours (terminal)
排泄Biliary and renal
識別
CAS番号
865-21-4 チェック
ATCコード L01CA01 (WHO)
PubChem CID: 241903
DrugBank DB00570 チェック
ChemSpider 211446 チェック
UNII 5V9KLZ54CY チェック
KEGG D08675  チェック
ChEBI CHEBI:27375 チェック
ChEMBL CHEMBL159 ×
NIAID ChemDB 002673
別名 vincaleukoblastine
化学的データ
化学式C46H58N4O9
分子量810.975 g/mol
  • O=C(OC)[C@]4(c2c(c1ccccc1n2)CCN3C[C@](O)(CC)C[C@@H](C3)C4)c5c(OC)cc6c(c5)[C@@]89[C@@H](N6C)[C@@](O)(C(=O)OC)[C@H](OC(=O)C)[C@@]7(/C=C\CN([C@@H]78)CC9)CC
  • InChI=1S/C46H58N4O9/c1-8-42(54)23-28-24-45(40(52)57-6,36-30(15-19-49(25-28)26-42)29-13-10-11-14-33(29)47-36)32-21-31-34(22-35(32)56-5)48(4)38-44(31)17-20-50-18-12-16-43(9-2,37(44)50)39(59-27(3)51)46(38,55)41(53)58-7/h10-14,16,21-22,28,37-39,47,54-55H,8-9,15,17-20,23-26H2,1-7H3/t28-,37+,38-,39-,42+,43-,44-,45+,46+/m1/s1 チェック
  • Key:JXLYSJRDGCGARV-XQKSVPLYSA-N チェック
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ビンブラスチン(vinblastine)とは、抗悪性腫瘍剤(抗がん剤)の一種。CAS登録番号865-21-4。硫酸塩が「エクザール」という商品名で発売されている。VLBまたはVBLの略号で表されることがある。初期の頃は、ビンカレウコブラスチン(Vincaleukoblastine)といわれていた。

効果・効能

副作用

骨髄抑制、知覚異常、末梢神経炎、痙攣、錯乱、昏睡、昏蒙、イレウス、消化管出血、アナフィラキシー様症状、心筋虚血、脳梗塞、難聴、呼吸困難および気管支痙攣、間質性肺炎(類薬のビンデシンで)、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群 (SIADH) 、悪心・嘔吐、口唇炎、消化不良、歩行困難、味覚異常、不安、不眠、無精子症、無月経、性腺(睾丸、卵巣)障害など、高血圧、レイノー現象など。

作用機序

チューブリンとビンブラスチン(黄色)の複合体。チューブリンのαサブユニットを赤色で、βサブユニットを青色で示している。

あまり明らかではないが、本剤がチューブリンに結合することにより、細胞周期を分裂中期で停止させるとされる。ビンブラスチンのチューブリンに対する結合部位はβサブユニットの付近である。

関連項目

細胞内作用化学療法剤/抗悪性腫瘍剤(L01)
紡錘体毒/
分裂抑制剤(M期
微小管重合の阻害
微小管脱重合の阻害
DNA複製阻害剤
DNA前駆体/
代謝拮抗剤
S期
葉酸
プリン
ピリミジン
  • DNAメチル化阻害剤(アザシチジン)
  • デシタビン)
デオキシリボヌクレオチド
トポイソメラーゼ阻害薬
S期
I型
II型
II型+インターカレーション
DNAの架橋
(細胞周期非特異的)
アルキル化
白金製剤
非古典的
インターカレーション
光増感剤/PDT
その他
酵素阻害剤
受容体拮抗剤
その他/未分類
#WHO必須医薬品モデル・リスト 市場から撤退した医薬品一覧(英語版) 治験: 第III相 §第II相以下