ダスティン・ハンター・ジョンソン(Dustin Hunter Johnson、1984年6月22日[1][2] - )は、アメリカ・サウスカロライナ州コロンビア出身[1][2]のプロゴルファーである。2019-20フェデックス総合優勝。2016年の全米オープン、2020年マスターズ優勝者。ストロンググリップが特徴で[3]PGAツアー屈指の飛ばし屋として有名[2][4][5]。
経歴
ダスティンはアマチュア時代の2007年にモンロー招待とノースイーストアマチュアで優勝。その年にはウォーカーカップアメリカ代表に選出された。
同年12月のPGAツアーQスクールで14位タイで正式にツアーメンバーとなる。2008年10月のフォールシリーズの大会ターニングストーン・リゾート選手権で初優勝。2009年と2010年のAT&Tペブルビーチナショナルプロアマで優勝したが、2010年の全米オープンでは8位タイに終わる。
2015年のチェンバーズ・ベイでの全米オープンでは最終日最終組で回り、1打差二位で18番ロングホールを迎えた。ティーショットで350ヤードを超えるスーパーショット、そして2オンに成功し逆転優勝へ4メートルのイーグルチャンスにつけた。しかしここで3パットを喫してしまい、優勝はおろかプレーオフの可能性もなくなり、ジョーダン・スピースと1打差の2位タイに終わった。
翌2016年の全米オープンでは4打差で最終日を迎えた。首位のシェーン・ローリーがスコアを落とすなか、ダスティンは68で回り、悲願のメジャー初制覇を成し遂げた[6]。なお、ホールアウト後のビデオ判定にて、5番ホールにて1打罰が課せられ、69に変更となった[7]。続くブリヂストン招待でも勝利し、2017年にはタイガー・ウッズ主催のジェネシス・オープンを制し、世界ランク1位となる[5]。
2018年、セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ最終日において、12番パー4(433yd)の1打目ドライバーでピンまで10cmまで寄せ、あわやホールインワンというビッグドライブを達成[8][9]。さらに、フェデックス・セントジュード・クラシックで優勝し、4週間ぶりに世界ランク1位に返り咲いた[10]。
2020年、マスターズにおいて4日間合計268打(-20)で回り大会新記録で優勝を果たした[11]。
家族
2022年、ポーリナ・グレツキーと9年の婚約期間を経て結婚した[12]。息子が2人いる[12]。
通算成績 (28勝)
PGAツアー(24勝)
*注:悪天候により54ホールに短縮
**The 2016 WGC-Bridgestone Invitational was only sanctioned by the PGA Tour; it was not sanctioned by the European Tour due to a schedule change for the Olympic Games.
1フェデックスカップのプレーオフ形式のため-10からスタート、実際のスコアは-11
その他
- 2010年:ウェンディーズ・3ツアー・チャレンジ(PGAチームとして)、シャーク・シュートアウト(イアン・ポールターとともに)
メジャー選手権
大会 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
マスターズ | DNP | T30 | T38 | DNP | T13 | CUT | T6 | T4 | DNP | T10 | T2 | 1 | CUT | T12 | T48 |
全米オープン | T48 | 40 | T23 | CUT | 55 | T4 | T2 | 1 | CUT | T3 | T35 | T6 | T19 | T24 | T10 |
全英オープン | DNP | CUT | T2 | T9 | T32 | T12 | T49 | T9 | T54 | CUT | T51 | 中止 | T8 | T6 | CUT |
PGA選手権 | DNP | T10 | CUT | T48 | T8 | DNP | T7 | CUT | T13 | T27 | 2 | T2 | CUT | CUT | T55 |
DNP = 出場せず
CUT = 予選落ち
T =タイ
緑は優勝. 黄色はトップ10入り.
LIVゴルフ (1)
No. | 年月日 | トーナメント | スコア | アンダーパー | 打差 | 2位(タイ) |
1 | 2022年9月4日 | ボストン大会 | 67-63-65=195 | −15 | プレーオフ | ホアキン・ニーマン, アニルバン・ラヒリ |
脚注
出典
- ^ a b c d e f g “D・ジョンソンプロフィール”. ALBA.Net. 2018年11月21日閲覧。
- ^ a b c d e f g “<選手名鑑205>ダスティン・ジョンソン(前編)”. ゴルフダイジェストオンライン. 2018年11月21日閲覧。
- ^ “コリン・モリカワの活躍で出てくる 左手がウィークグリップの選手が増える可能性”. 【SPAIA】スパイア (2020年8月31日). 2020年11月16日閲覧。
- ^ “世界一の飛ばし屋は誰だ! ダスティン、フィナウ、それとも……? 忘れちゃいけない日本ツアーの「あの男」”. 川野美佳(みんなのゴルフダイジェスト) (2018年3月2日). 2018年11月21日閲覧。
- ^ a b “強靭なリストで守り続けた世界1位の座 2017年のD.ジョンソン”. ゴルフダイジェストオンライン. 2018年11月21日閲覧。
- ^ “悲願のメジャー初優勝、P.O.Yにも輝くダスティン・ジョンソン”. JUPITER GOLF NETWORK (2017年1月3日). 2018年11月21日閲覧。
- ^ “全米オープン、D・ジョンソンへの1罰打の意味”. 地平達郎(日経新聞) (2016年7月7日). 2018年11月21日閲覧。
- ^ “【ショット・オブ・ザ・デイ】ジョンソンが430ヤードをホールインワン寸前!”. Y's Sports Inc. (2018年1月8日). 2018年12月18日閲覧。
- ^ “【AD】世界最高峰の舞台に挑む二人の飛ばし屋。DJとラームの“ドライバー頂上決戦””. みんなのゴルフダイジェスト (2018年6月14日). 2018年12月18日閲覧。
- ^ “D.ジョンソンが4週ぶりの1位 松山英樹は10位で変わらず/男子世界ランク”. ゴルフダイジェストオンライン (2018年6月11日). 2018年11月21日閲覧。
- ^ “世界1位の目に涙 ダスティン・ジョンソン「心の中で自分と戦っていた」”. GDOニュース (2020年11月16日). 2022年4月29日閲覧。
- ^ a b “ダスティン・ジョンソン “超ゴージャス妻”とのウエディングフォト公開に祝福の声”. e!Golf (2022年4月27日). 2022年4月29日閲覧。
外部リンク
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太字★は2022年10月23日付で交代したランク1位 |
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- 2005年まではNECインビテーショナル、2006年から2018年まではブリヂストンインビテーショナル、POはプレーオフでの優勝
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ライダーカップ米国選抜 |
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ライダーカップ米国選抜 - 2012 |
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| | 敗戦: 13.5 – 14.5 |
ライダーカップ米国選抜 - 2016 |
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| | 勝利: 17 – 11 |
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プレジデンツカップ米国選抜 |
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プレジデンツカップ米国選抜 - 2015 |
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| | 勝利: 15.5 – 14.5 |
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