スポーツウォッシング

スポーツウォッシング（sportswashing）は特定の個人・団体・国家がスポーツを利用して、自身のイメージを向上や問題の隠ぺいを図る行為。

概要

国際的に、スポーツウォッシングは国のソフトパワーの一部とみなされてきた^[1][2][3][4]。スポーツウォッシングという用語が最初に使われたのは、アゼルバイジャンが同国のバクーで2015年に開催したヨーロッパ競技大会でとされている^[5]。

主な一例

総合

• ナチス・ドイツ政権下で行われた1936年ベルリンオリンピック
• 1980年モスクワオリンピック・2014年ソチオリンピック^[6][7]
• 2008年・2022年北京オリンピックのほか、中国で開催の2010・2022アジア大会、成都2021ワールドユニバーシティゲームズなど
• バクー2015ヨーロッパ大会^[8]

サッカー

• ホルヘ・ラファエル・ビデラ大統領軍事政権下のアルゼンチンで開催された1978 FIFAワールドカップ
• サウジアラビアで開催されたスーペルコパとスーペルコッパ^[9][10]
• ロシアで開催された2018 FIFAワールドカップ^[11]
• ユーロ2020でもバクー・ブダペスト・サンクトペテルブルクで一部開催^{[12][13][14][15]}
• カタールで開催されたFIFAクラブワールドカップや2022 FIFAワールドカップなど^{[注釈 1]}
• 2021年に開幕直前にブラジルに開催地を変更されたコパ・アメリカ2021^[16]
• チェルシーは2003年から22年までロシアの実業家ロマン・アブラモビッチが所有していた
• ハマド国際空港はバイエルン・ミュンヘンのスポンサーとして一時務めていた

バスケットボール

• フィリピンで開催された1978・2023年FIBAワールドカップ^[17]
• 中国で開催されたFIBAバスケットボールワールドカップ2019^[18][19]
• カタールで開催される予定のFIBAバスケットボールワールドカップ2027^[20]

ゴルフ

• PIFが支援したLIVゴルフ

eスポーツ

• バーレーンで開催された2019BLASTプロシリーズ

モータースポーツ

F1では主にカタール・サウジアラビア・バーレーンなど、MotoGPでもカタールなど、ダカールラリーのサウジアラビア開催などなど

ラグビー・ユニオン

• 1969-70 ラグビー南アフリカ共和国代表の英国およびアイルランド遠征（英語版）^[21]

• 1981年ラグビー南アフリカ代表のニュージーランドとアメリカ遠征（英語版）

ボクシング

• キンシャサの奇跡^[22][23]

その他

• 2022年にブダペストで強行開催された世界水泳選手権

関連項目

• ホワイトウォッシング
• グリーンウォッシング
• ピンクウォッシング
• パープルウォッシング（英語版）
• レッドウォッシング（英語版）
• 政治とスポーツ
• 3S政策
• パンとサーカス

脚注

注釈

出典