ジェームス・ブラック

曖昧さ回避 この項目では、スコットランド出身の薬理学者について説明しています。イギリス出身のフィギュアスケート選手については「ジェームス・ブラック (フィギュアスケート選手)」をご覧ください。
James Black
ジェームス・ブラック
生誕 James Whyte Black
(1924-06-14) 1924年6月14日
イギリスの旗 イギリス スコットランド
死没 2010年3月22日(2010-03-22)(85歳)
イギリスの旗 イギリス ロンドン
国籍 イギリスの旗 イギリス
研究分野 薬理学
研究機関 マラヤ大学
グラスゴー大学
インペリアル・ケミカル・インダストリーズ
ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン
セント・アンドルーズ大学
キングス・カレッジ・ロンドン
出身校 セント・アンドルーズ大学
主な受賞歴 ラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞(1976)
ガードナー国際賞(1979)
ウルフ賞医学部門(1982)
ノーベル生理学・医学賞(1988)
公式サイト
www.nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/1988/black-bio.html
プロジェクト:人物伝
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ノーベル賞受賞者ノーベル賞
受賞年:1988年
受賞部門:ノーベル生理学・医学賞
受賞理由:薬物療法における重要な原理の発見

ジェームス・ワイト・ブラック(Sir James Whyte Black、1924年6月14日 - 2010年3月22日[1])はスコットランド薬理学者。ダンディー大学総長。

経歴

英国ICIにてアドレナリンベータ受容体遮断薬プロプラノロールを発明した後,英国スミスクライン&フレンチラボラトリーズで初のヒスタミンH2受容体遮断薬シメチジンの開発に成功,シメチジンは胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療において革命的な変化をもたらすとともに,標的分子を特定しそれに選択的な低分子阻害薬を開発するという現代の創薬研究の嚆矢と呼べるものであった。これらの業績が讃えられ、1988年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。

ビース高等学校(スコットランド、ファイフ州、Cowdenbeath)を卒業後、セント・アンドルーズ大学にて医学を学ぶ。その後、マラヤ大学グラスゴー大学獣医学校で講義を行い、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン及びキングス・カレッジ・ロンドンにて教授となる。

1976年には王立協会フェロー[2]、1981年にはナイト・バチェラーに叙せられる。2000年にはエリザベス2世によりメリット勲章が授与された。この勲章は24人にのみ与えられ、イギリス君主が授与できる物の中で最も名誉な物とされる。

彼は医師として、また基礎科学者として、心臓病の基礎的及び臨床的な知識に貢献した。交感神経β受容体遮断薬であるプロプラノロールの発明は狭心症の治療に革命をもたらし、20世紀臨床医学及び薬理学への最も重要な寄与の一つとされる。彼の研究方法、アドレナリンの薬効薬理の発見、心臓のメカニズムの解明、これらは全て彼の仕事の強さである。

受賞歴

脚註

  1. ^ Nobel Prize winning scientist dies Scottish TV-News 2010-3-22
  2. ^ "Black; Sir; James Whyte (1924 - 2010)". Record (英語). The Royal Society. 2011年12月11日閲覧

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