シンシア・ファヌフ

シンシア・ファヌフ
Cynthia Phaneuf
フィギュアスケート選手
2011年四大陸選手権でのファヌフ
生誕 (1988-01-16) 1988年1月16日(36歳)
ケベック州 ソレル
身長 170 cm[1]
選手情報
所属クラブ CPAソレル[2]
引退 2012年9月26日
ISUパーソナルベストスコア
総合177.542010 世界選手権
SP60.982009 四大陸選手権
FS118.042010 世界選手権
獲得メダル
フィギュアスケート
世界国別対抗戦
2009 東京 団体
2012 東京 団体
四大陸選手権
2004 ハミルトン 女子シングル

シンシア・ファヌフフランス語: Cynthia Phaneuf, 1988年1月16日[2] - )は、カナダ出身の女性フィギュアスケート選手。2010年バンクーバーオリンピックカナダ代表。2004年四大陸選手権銀メダリスト。

人物

2013年、恋人であるフィラデルフィア・フライヤーズのアイスホッケー選手、マキシム・タルボットの間に妊娠[3]。2014年2月27日に男児を出産した。

2014年7月12日、タルボットと挙式を執り行った[4]

経歴

ケベック州のソレルで生まれ、4歳のときにスケートをはじめた。2001年4月、初めての国際大会となるトリグラフトロフィーのノービスクラスに出場し2位となる。

2001-2002シーズンからジュニアクラスに移行し、ISUジュニアグランプリに参戦。初戦のJGPハーグで優勝を飾り、JGPSBC杯では5位に終わったもののカナダ女子シングル選手として2人目のJGPファイナルへ進出した。JGPファイナルでは7位。翌2002-2003シーズン以降もISUジュニアグランプリに参戦し、2度表彰台に上ったがJGPファイナルへ進出することはなかった。一方、カナダ選手権には同シーズン以降シニアクラスに出場した。

2003-2004シーズン、カナダ選手権で初優勝を飾り、四大陸選手権では2位となったが、世界選手権の代表には選出されなかった。翌2004-2005シーズンからシニアクラスに完全移行し、ISUグランプリシリーズに出場。初戦のスケートアメリカで2位、スケートカナダでは初優勝を飾り、同じカナダのジョアニー・ロシェットとともにカナダ女子シングル選手として1995-1996シーズンのジョゼ・シュイナール以来となるGPファイナル進出を果たした。GPファイナルではショートプログラムから精彩を欠き6位に留まった。2連覇を目指した2005年カナダ選手権では2位となったが、初の世界選手権代表に選出された。世界選手権では、ショートプログラムもフリースケーティングも振るわず20位に終わる。翌2005-2006年シーズンはトリノオリンピックシーズンでもあったが、ケガのために競技会へ進出することはなかった。

2007-2008シーズン、3シーズンぶりに出場したグランプリシリーズのスケートカナダでは10位に沈み振るわなかったものの、カナダ選手権では3位となり復活を果たした。2009年カナダ選手権では2位となり、4シーズンぶりに世界選手権に出場した。2009-2010シーズンのカナダ選手権では2年連続の2位になり、オリンピックに初出場。ジョアニー・ロシェットが出場を辞退した世界選手権では自己最高の5位となり、世界選手権の出場枠2を維持した。

2010-2011シーズン、グランプリシリーズは2大会ともに4位。カナダ選手権は7年ぶりに優勝を果たした。世界選手権は13位と前年から大きく順位を下げ、あと一歩のところで来年の枠を2枠確保することはできなかった。

2011-2012シーズン、コーチをブライアン・オーサーに変更[5]。カナダ選手権ではアメリー・ラコステに敗れ連覇はならなかった。四大陸選手権では0.18ポイントの差でラコステに敗れ、4年ぶりに世界選手権の代表を逃した。シーズンを通してジャンプが不安定で、国際大会でトリプルルッツジャンプを成功することは一度も無かった。

2012年9月26日、引退を発表。引退後はイザベル・ブラスールの元でコーチとしての仕事をしていく[6]

主な戦績

大会/年 2000-01 2001-02 2002-03 2003-04 2004-05 2005-06 2006-07 2007-08 2008-09 2009-10 2010-11 2011-12
冬季オリンピック 12
世界選手権 20 15 5 13
四大陸選手権 2 15 7 5 6
世界国別対抗戦 7 12
カナダ選手権 6 N 2 J 7 1 2 4 3 2 2 1 2
GPファイナル 6
GPスケートカナダ 1 10 8 7 4 7
GPNHK杯 7 6 9
GPエリック杯 4
GPスケートアメリカ 2
ネーベルホルン杯 5
世界Jr.選手権 10
JGPファイナル 7
JGPSBC杯 5 5
JGPソフィア杯 3
JGPブラオエン杯 6
JGPモントリオール 3
JGPハーグ 1
トリグラフトロフィー 2 N

詳細

2011-2012 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2012年4月19日 - 22日 2012年世界フィギュアスケート国別対抗戦東京 12
45.99
12
80.96
12
126.95
2012年2月9日 - 12日 2012年四大陸フィギュアスケート選手権コロラドスプリングス 8
50.76
7
96.71
8
147.47
2012年1月16日 - 22日 カナダフィギュアスケート選手権モンクトン 3
49.66
1
108.28
2
157.94
2011年11月11日 - 13日 ISUグランプリシリーズ NHK杯札幌 9
45.42
8
86.40
9
131.82
2011年10月28日 - 30日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダ(ミシサガ) 8
48.70
7
92.00
7
140.70
2010-2011 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2011年4月24日 - 5月1日 2011年世界フィギュアスケート選手権モスクワ 13
52.62
12
100.16
13
152.78
2011年2月15日 - 20日 2011年四大陸フィギュアスケート選手権台北 7
55.65
6
107.49
6
163.14
2011年1月20日 - 23日 カナダフィギュアスケート選手権(ビクトリア) 1
60.77
1
111.55
1
172.32
2010年11月26日 - 28日 ISUグランプリシリーズ エリック・ボンパール杯パリ 6
50.51
3
104.60
4
155.11
2010年10月29日 - 31日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダ(キングストン) 1
58.24
7
98.00
4
156.24
2010年10月2日 2010年ジャパンオープンさいたま - 3
99.50
2
団体
2009-2010 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2010年3月22日 - 28日 2010年世界フィギュアスケート選手権トリノ 8
59.50
4
118.04
5
177.54
2010年2月12日 - 28日 バンクーバーオリンピック(バンクーバー) 14
57.16
13
99.46
12
156.62
2010年1月11日 - 17日 カナダフィギュアスケート選手権(ロンドン) 1
66.30
2
116.25
2
182.55
2009年11月19日 - 22日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダ(キッチナー) 5
55.58
9
76.90
7
132.48
2009年11月5日 - 8日 ISUグランプリシリーズ NHK杯長野 7
47.22
6
94.81
6
142.03
2008-2009 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2009年4月16日 - 19日 2009年世界フィギュアスケート国別対抗戦東京 7
54.30
9
81.35
7
135.65
2009年3月23日 - 29日 2009年世界フィギュアスケート選手権ロサンゼルス 15
53.14
14
92.95
15
146.09
2009年2月2日 - 8日 2009年四大陸フィギュアスケート選手権(バンクーバー) 3
60.98
5
108.43
5
169.41
2009年1月14日 - 18日 カナダフィギュアスケート選手権サスカトゥーン 1
55.16
2
96.26
2
151.42
2008年11月27日 - 30日 ISUグランプリシリーズ NHK杯東京 7
53.48
7
85.42
7
138.90
2008年10月30日 - 11月2日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダオタワ 9
45.06
7
88.41
8
133.47
2007-2008 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2008年2月11日 - 17日 2008年四大陸フィギュアスケート選手権高陽 8
50.63
8
102.04
7
152.67
2008年1月16日 - 20日 カナダフィギュアスケート選手権(バンクーバー) 4
53.49
3
104.61
3
158.10
2007年11月1日 - 4日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダケベックシティ 10
46.02
10
83.15
10
129.17
2006-2007 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2007年2月5日 - 11日 2007年四大陸フィギュアスケート選手権コロラドスプリングス 15
42.14
11
77.87
15
120.01
2007年1月15日 - 21日 カナダフィギュアスケート選手権ハリファックス 5
49.67
4
98.69
4
148.36
2004-2005 シーズン
開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2005年3月14日-20日 2005年世界フィギュアスケート選手権モスクワ 8
21.77
22
42.95
21
78.72
20
143.44
2005年1月17日-23日 カナダフィギュアスケート選手権(ロンドン) 2
23.42
2
54.76
2
93.19
2
171.37
2004年12月16日-19日 2004/2005 ISUグランプリファイナル北京 - 6
42.96
5
91.10
6
134.06
2004年10月28日-31日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダハリファクス - 1
57.76
1
101.90
1
159.66
2004年10月21日-24日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカピッツバーグ - 3
50.20
3
94.20
2
144.40
2004年9月2日-4日 2004年ネーベルホルン杯オーベルストドルフ - 6
41.58
2
81.86
5
123.44
2003-2004 シーズン
開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2004年2月29日-3月7日 2004年世界ジュニアフィギュアスケート選手権ハーグ 5 10 10 10
2004年1月19日-25日 2004年四大陸フィギュアスケート選手権(ハミルトン) - 8 1 2
2004年1月5日-11日 カナダフィギュアスケート選手権エドモントン 4 1 2 1
2003年10月16日-19日 ISUジュニアグランプリ SBC杯岡谷 - 3 5 5
2003年9月11日-13日 ISUジュニアグランプリ ソフィア杯(ソフィア) - 3 4 3
2002-2003 シーズン
開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2003年1月6日-12日 カナダフィギュアスケート選手権サスカトゥーン 4 8 8 7
2002年10月10日-13日 ISUジュニアグランプリ ブラオエン・シュベルター杯ケムニッツ - 8 6 6
2002年9月26日-29日 ISUジュニアグランプリ モントリオールモントリオール - 4 3 3
2001-2002 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2002年3月14日 - 16日 2002年ムラドストトロフィー ジュニアクラス(ザグレブ 2 1 1
2002年1月8日 - 13日 カナダフィギュアスケート選手権 ジュニアクラス(ハミルトン) 4 2 2
2001年12月13日 - 16日 2001/2002 ISUジュニアグランプリファイナルブレッド 8 7 7
2001年11月15日 - 18日 ISUジュニアグランプリ SBC杯長野 9 4 5
2001年10月25日 - 28日 ISUジュニアグランプリ ハーグハーグ 1 2 1
2000-2001 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2001年4月18日 - 22日 2001年トリグラフトロフィー ノービスクラス(イェセニツェ 3 2 2

プログラム使用曲

シーズン SP FS EX
2011-2012 Spanish Guitar
Bordaco en oro
Afternoon at Satie's
曲:ジェシ・クック
振付:デヴィッド・ウィルソン
パガニーニの主題による狂詩曲
作曲:セルゲイ・ラフマニノフ
振付:デヴィッド・ウィルソン
Je L'Aime A Mourir
ボーカル:シャキーラ
2010-2011 バラクーダ
曲:ハート
2009-2010 夜想曲第20番
作曲:フレデリック・ショパン
演奏:アーロン・ローザンド
映画『ミッション・クレオパトラ』サウンドトラック
作曲:フィリップ・シャニー
Sweet Dreams
ボーカル:テレーズ・モンカルム
2008-2009
2007-2008 You Are So Beautiful
作曲:ビリー・プレストンデニス・ウィルソン
演奏:カール・ヒューゴ
月の光
作曲:クロード・ドビュッシー
2006-2007
2004-2005 我が母の教えたまいし歌
作曲:アントニン・ドヴォルザーク
スペイン奇想曲
作曲:ニコライ・リムスキー=コルサコフ
2003-2004 The Promise
曲:シークレット・ガーデン
Quelques Interdits
作曲:フランソワ・ドンピエール
2002-2003
2001-2002 映画『サブリナ』サウンドトラック
作曲:ジョン・ウィリアムズ
Heart Still/Beating
作曲:オットマー リーバート
Vamos A Bailar
作曲:ジプシー・キングス
Casi Un Bolero
作曲:リッキー・マーティン

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ [1]
  2. ^ a b 上坂美穂編『オール・アバウトフィギュアスケート』ぴあ(ぴあワンダーランドSpecial)、2005年11 月、p.40
  3. ^ Cain's 'Ave Maria' free skate wins day at Liberty
  4. ^ The Inside Edge: Programs with vocals on the way
  5. ^ PHANEUF HOPES TO REDISCOVER LOVE OF SKATING WITH ORSER
  6. ^ Phaneuf: 'I've done everything I wanted to'

参考文献

  • 国際スケート連盟によるシンシア・ファヌフのバイオグラフィー(英語)
  • カナダスケート連盟によるプロファイル
  • シンシア・ファヌフ - Olympedia(英語) ウィキデータを編集

外部リンク

  • 公式サイト

1905: Anne Ewan  1906: Aimee Haycock  1908: Aimee Haycock  1910: Iris Mudge  1911: Lady Evelyn Grey  1912–13: Eleanor Kingsford  1914: Muriel Maunsell  1920–21: ジーン・シェヴァリエ  1922–23: ドロシー・ジェンキンス  1924: コンスタンス・ウィルソン=サミュエル  1925–26: セシル・スミス  1927: コンスタンス・ウィルソン=サミュエル  1928: Margot Barclay  1929–35: コンスタンス・ウィルソン=サミュエル  1936: エリナー・オメーラ  1937: Dorothy Caley  1938: エリナー・オメーラ  1939: メアリー・ローズ・サッカー  1940: ノラ・マッカーシー  1941–42: メアリー・ローズ・サッカー  1944–46: バーバラ・アン・スコット  1947: マリリン・ルース・テイク  1948: バーバラ・アン・スコット  1949–51: スザンヌ・モロー  1952: マーリン・スミス  1953–54: バーバラ・グラットン  1955–57: キャロル・ジェーン・パクル  1958–59: マーガレット・クロスランド  1960–63: ウェンディ・グライナー  1964–66: ペトラ・ブルカ  1967: バレリー・ジョーンズ  1968: カレン・マグヌセン  1969: リンダ・カーボネット  1970–73: カレン・マグヌセン  1974–77: リン・ナイチンゲール  1978: ヘザー・ケムカラン  1979: ジャネット・モリッシー  1980: ヘザー・ケムカラン  1981: トレイシー・ワイマン  1982–84: ケイ・トムソン  1985: エリザベス・マンリー  1986: トレイシー・ワイマン  1987–88: エリザベス・マンリー  1989: カレン・プレストン  1990: リサ・サージアント  1991: ジョゼ・シュイナール  1992: カレン・プレストン  1993–94: ジョゼ・シュイナール  1995: ネッティ・キム  1996: ジェニファー・ロビンソン  1997: スーザン・ハンフリーズ  1998: アンジェラ・ドロシー  1999–2003: ジェニファー・ロビンソン  2004: シンシア・ファヌフ  2005–10: ジョアニー・ロシェット  2011: シンシア・ファヌフ  2012: アメリー・ラコステ  2013-2014: ケイトリン・オズモンド  2015: ガブリエル・デールマン  2016: アレーヌ・シャルトラン  2017: ケイトリン・オズモンド  2018: ガブリエル・デールマン  2019: アレーヌ・シャルトラン

1973-1974: リン・ナイチンゲール  1975: スザンナ・ドリアーノ  1976: キム・アレットソン  1977: リンダ・フラチアニ  1978: リサ=マリー・アレン  1979: 非開催  1980: エレイン・ザヤック  1981: トレイシー・ワイマン  1982: ビッキー・デ・ブリーズ  1983: カタリナ・ヴィット  1984: 伊藤みどり  1985: カリン・カダヴィ  1986: エリザベス・マンリー  1987: デビ・トーマス  1988: ナタリア・レベデワ  1989: クリスティー・ヤマグチ  1990: ジョゼ・シュイナール  1991: スルヤ・ボナリー  1992: マリア・ブッテルスカヤ  1993: 陳露  1994: クリスティーナ・チャコ  1995: ミシェル・クワン  1996: イリーナ・スルツカヤ  1997: ミシェル・クワン  1998: エレーナ・リアシェンコ  1999: ミシェル・クワン  2000: イリーナ・スルツカヤ  2001: サラ・ヒューズ  2002-2003: サーシャ・コーエン  2004: シンシア・ファヌフ  2005: アリッサ・シズニー  2006: ジョアニー・ロシェット  2007: 浅田真央  2008-2009: ジョアニー・ロシェット  2010: アリッサ・シズニー  2011: エリザベータ・トゥクタミシェワ  2012: ケイトリン・オズモンド  2013: ユリア・リプニツカヤ  2014: アンナ・ポゴリラヤ  2015: アシュリー・ワグナー  2016: エフゲニア・メドベージェワ  2017: ケイトリン・オズモンド  2018: エリザベータ・トゥクタミシェワ  2019: アレクサンドラ・トゥルソワ  2020: 非開催  2021: カミラ・ワリエワ  2022: 渡辺倫果  2023: 坂本花織

名称の変遷:スケートカナダ(1973-現在)/ISUグランプリシリーズ スケートカナダ(1995-現在)