シアン酸カリウム

曖昧さ回避 シアン化カリウム」とは異なります。
シアン酸カリウム
識別情報
CAS登録番号 590-28-3
PubChem 11378442
EC番号 209-676-3
KEGG C19067 チェック
RTECS番号 GS6825000
特性
化学式 KOCN
モル質量 81.1151 g/mol
外観 白色の粉末
密度 2.056 g/cm3
融点

315℃

沸点

700℃以下で分解

への溶解度 75 g/100 ml
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

シアン酸カリウム(シアンさんカリウム、 Potassium cyanate)はカリウムシアン酸塩で、化学式KOCNで表される。

用途

尿素誘導体、セミカルバジドウレタンイソシアネートなどの有機合成原料や、除草剤原料として使われる。

生成

尿素炭酸カリウムを400℃に加熱して得られる。

2 OC ( NH 2 ) 2 + K 2 CO 3 2 KOCN + ( NH 4 ) 2 CO 3 {\displaystyle {\ce {{2OC(NH2)2}+ K2CO3 -> {2KOCN}+ (NH4)2CO3}}}

溶液には、ビウレットシアヌル酸、アロファン酸カリウムなどの不純物が生じる。未反応の尿素は、400℃では不安定になる。シアン酸ナトリウムに比べ、水溶性は低い。

安全性

ラットに経口投与した場合の半数致死量(LD50)は567mg/kg[1]と、シアン化カリウムに比べ毒性は低い。眼に対する刺激性があり、発赤や痛みを引き起こす場合がある。

脚注

  1. ^ 製品安全データシート(安全衛生情報センター)
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カリウムの化合物
二元化合物
  • K3As
  • KBr
  • K2C2
  • KCl
  • KF
  • KH
  • KI
  • KI3
  • KN3
  • K3N
  • KO2
  • KO3
  • K2O
  • K2O2
  • K3P
  • K2S
  • セレン化カリウム(英語: potassium selenide
  • K2Te
三元化合物
  • KAlF4
  • KBF4
  • KBH4
  • KCH3
  • KCN
  • KHCOO
  • KHF2
  • K2[HgI4]
  • KHS
  • K4[Mo2Cl8]
  • KNH2
  • KOH
  • KPF6
  • K2CO3
  • K2[PtCl4]
  • K2[PtCl6]
  • K2[ReH9]
  • K2SO4
四元・五元化合物
  • CH3COOK
  • K[Au(CN)2]
  • K3[Co(NO2)6]
  • K3[Fe(CN)6]
  • K4[Fe(CN)6]
  • KOCH3
  • KOCH2CH3
  • KOCN
  • KONC
  • KSCN
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