イルドブルボン

イルドブルボン
デヴィッド・マッコルの勝負服
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1975年5月23日
死没 1996年12月30日(21歳没・旧22歳)
Nijinsky
Roseliere
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Mrs. Charles W. Engelhard
馬主 A. David McCall
調教師 R. Fulke Johnson Houghton(イギリス)
競走成績
生涯成績 12戦5勝
Timeform rating 133ポンド(1978,1979)
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イルドブルボン (Ile De Bourbon1975年5月23日 - 1996年12月30日) とはアメリカで生まれ、イギリスで調教された競走馬および種牡馬である。

1978年キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、翌年のコロネーションカップに優勝し、全欧3歳牡馬チャンピオンと最優秀古馬牡馬の座についた。種牡馬として、英愛ダービー制覇のカヤージなどを輩出した。

経歴

競走馬時代

イルドブルボンは英三冠馬である父ニジンスキーの馬主であったCharles W. Engelhardの妻Janeの名義でアメリカで生産された。 母はディアヌ賞ヴェルメイユ賞の勝ち馬ロゼリエル、半姉にチャンピオンステークスの勝ち馬ローズボウルがいる。

2歳時は2戦していずれも勝つ事は出来なかったが、3歳になると徐々に本格化していきキングエドワード4世ステークスで初重賞制覇を、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(なおこのレースはテンポイント日経新春杯での骨折により実現しなかった海外遠征の目標レースの一つでもあった)で初G1制覇を成し遂げた。翌年5歳時もコロネーションカップでG1・2勝目を飾り、この年限りで引退した。

種牡馬時代

イギリスで1980年から種牡馬となったが、その後1987年1月日本に輸入、CBスタッドで供用された[1]。輸出後、イギリスに残された産駒からダービーステークスアイリッシュダービーなどを勝ったカヤージをはじめ数多くの活躍馬を輩出、買い戻しの話も出たという[1]。しかし、日本では阪神牝馬特別勝ちのメモリージャスパーや福島記念勝ちのシルクグレイッシュが目立つ程度で、イギリス繋養時代と比較すれば、期待されるほどの成功を収めたとは言い難い種牡馬成績であった。

1996年12月30日に用途変更され[2]、日本でも種牡馬を引退した。その後の繋養先などの情報はないが、種牡馬引退から丸一年後の1997年12月30日に死亡した[3]。21歳没。優駿メモリアルパークに墓標がある[4]

年度別競走成績

  • 1977年(2戦0勝)
  • 1978年(6戦3勝) - キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(G1)、キングエドワード4世ステークス(G2)、ジェフリーフリアステークス(G2)
  • 1979年(4戦2勝) - コロネーションカップ(G1)

主な産駒

日本国外調教馬

ほか多数

日本国内調教馬

ブルードメアサイアーとしての主な産駒

血統表

 イルドブルボン血統ニジンスキー系) / Hyperion S5×M5=6.25%、 Mahmoud S5×M5=6.25%、 Tourbillon M5×M5=6.25%) (血統表の出典)

Nijinsky II
1967 鹿毛
父の父
Northern Dancer
1961 鹿毛
Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
父の母
Flaming Page
1959 鹿毛
Bull Page Bull Lea
Our Page
Flaring Top Menow
Flaming Top

Roseliere
1965 黒鹿毛
Misti
1958 黒鹿毛
Medium Meridien
Melodie
Mist Tornado
La Touche
母の母
Peace Rose
1959 芦毛
Fastnet Rock Ocean Swell
Stone of Fortune
La Paix Seven Seas
Anne de Bretagne

F-No.4-i

脚注

  1. ^ a b 「日本の種牡馬 真価を問われる一流ステイヤー血統 イルドブルボン」『優駿』、中央競馬ピーアール・センター、1995年1月、60頁。 
  2. ^ イルドブルボン(USA) - 血統書サービス、2022年5月3日閲覧。
  3. ^ 馬・牧場・施設検索 - 競走馬のふるさと案内所、2022年5月3日閲覧。
  4. ^ “イルドブルボン(USA)”. 競走馬のふるさと案内所. 2023年8月19日閲覧。

参考文献

  • 優駿』1995年1月号(日本中央競馬会)「日本の種牡馬 真価を問われる一流ステイヤー血統 イルドブルボン」

外部リンク

   

01回(1951年) イギリスの旗 シュプリームコート
02回(1952年) イギリスの旗 タルヤー
03回(1953年) イギリスの旗 ピンザ
04回(1954年) イギリスの旗 オリオール
05回(1955年) フランスの旗 ヴィミー
06回(1956年) イタリアの旗 リボー
07回(1957年) フランスの旗 モンタヴァル
08回(1958年) アイルランドの旗 バリーモス
09回(1959年) イギリスの旗 アルサイド
第10回(1960年) イギリスの旗 アグレッサー
第11回(1961年) フランスの旗 ライトロイヤル
第12回(1962年) フランスの旗 マッチ
第13回(1963年) アイルランドの旗 ラグーサ
第14回(1964年) フランスの旗 ナスラム
第15回(1965年) アイルランドの旗 メドウコート
第16回(1966年) イギリスの旗 アーントエディス
第17回(1967年) イギリスの旗 バステッド
第18回(1968年) イギリスの旗 ロイヤルパレス
第19回(1969年) イギリスの旗 パークトップ
第20回(1970年) アイルランドの旗 ニジンスキー
第21回(1971年) イギリスの旗 ミルリーフ
第22回(1972年) イギリスの旗 ブリガディアジェラード
第23回(1973年) フランスの旗 ダリア
第24回(1974年) フランスの旗 ダリア
第25回(1975年) イギリスの旗 グランディ

第26回(1976年) イギリスの旗 ポウニーズ
第27回(1977年) アイルランドの旗 ザミンストレル
第28回(1978年) イギリスの旗 イルドブルボン
第29回(1979年) イギリスの旗 トロイ
第30回(1980年) イギリスの旗 エラマナムー
第31回(1981年) イギリスの旗 シャーガー
第32回(1982年) イギリスの旗 カラグロウ
第33回(1983年) アイルランドの旗 タイムチャーター
第34回(1984年) イギリスの旗 ティーノーソ
第35回(1985年) イギリスの旗 ペトスキ
第36回(1986年) イギリスの旗 ダンシングブレーヴ
第37回(1987年) イギリスの旗 リファレンスポイント
第38回(1988年) イギリスの旗 ムトト
第39回(1989年) イギリスの旗 ナシュワン
第40回(1990年) イギリスの旗 ベルメッツ
第41回(1991年) イギリスの旗 ジェネラス
第42回(1992年) フランスの旗 セントジョヴァイト
第43回(1993年) イギリスの旗 オペラハウス
第44回(1994年) イギリスの旗 キングスシアター
第45回(1995年) アラブ首長国連邦の旗 ラムタラ
第46回(1996年) イギリスの旗 ペンタイア
第47回(1997年) アラブ首長国連邦の旗 スウェイン
第48回(1998年) アラブ首長国連邦の旗 スウェイン
第49回(1999年) アラブ首長国連邦の旗 デイラミ
第50回(2000年) フランスの旗 モンジュー

第51回(2001年) アイルランドの旗 ガリレオ
第52回(2002年) イギリスの旗 ゴーラン
第53回(2003年) アイルランドの旗 アラムシャー
第54回(2004年) アラブ首長国連邦の旗 ドワイエン
第55回(2005年) アイルランドの旗 アザムール
第56回(2006年) フランスの旗 ハリケーンラン
第57回(2007年) アイルランドの旗 ディラントーマス
第58回(2008年) アイルランドの旗 デュークオブマーマレード
第59回(2009年) イギリスの旗 コンデュイット
第60回(2010年) イギリスの旗 ハービンジャー
第61回(2011年) イギリスの旗 ナサニエル
第62回(2012年) ドイツの旗 デインドリーム
第63回(2013年) ドイツの旗 ノヴェリスト
第64回(2014年) イギリスの旗 タグルーダ
第65回(2015年) イギリスの旗 ポストポンド
第66回(2016年) アイルランドの旗 ハイランドリール
第67回(2017年) イギリスの旗 エネイブル
第68回(2018年) イギリスの旗 ポエッツワード
第69回(2019年) イギリスの旗 エネイブル
第70回(2020年) イギリスの旗 エネイブル
第71回(2021年) イギリスの旗 アダイヤー
第72回(2022年) イギリスの旗 パイルドライヴァー
第73回(2023年) イギリスの旗 フクム